うーしまのブログ

日々の備忘録を綴ります

卒業旅行(懐古)

休学をして、独りで卒業旅行をしていた時に書いていた下書きを消すのは勿体無いので掲載。もう、既に3年前の文章ですが。

 

今、見知らぬ北国でブログを書いている。白銀世界とまではいかないものの、景色は美しく梅のつぼみが芽を出して春の訪れを教えてくれる。行き交う人々の顔はどこか明るくも顔は締まっていて凛としている。寒さのせいなのかは分からない。

 

今晩は、とあるお店で鮨を食べ舌鼓を打った。誰も自分の事など知らないし、僕も相手の事など知らない。カウンターの客同士で話し込んだりはしない。店主が握る鮨を黙々と食べる。ただ、それだけ。店主もどこから来たのかなど聞いて来ないし、興味もなさそう。出された鮨を美味しく食べる。沈黙の中でそれだけが共有されている。

 

その後は旧友と二人で温泉へ。

 

 

静岡旅行①

題名の通り、静岡に弾丸で行ってきましたので、ブログを更新します〜

 

旅行の目的は、イギリスに社費で留学していた頃に現地で出逢ったホテル経営者のMさんに会いにいくこと。前々から予定していた訳ではなく、思い立って行ってきました。

 

最近の自分はというと、何をやりたいのかキャリアゴールとは何かあゝ人生、みたいな、答えのない問を考える中で堂々めぐりをしていました。そんな時、イギリスで出逢ったMさんのことを思い出し連絡を取ったことが弾丸旅行のきっかけとなりました。20代も半ばに差し掛かってくると、ぼんやりと人生が見えてくるような感覚に陥り、このままで良いのかという思いが沸々と湧き上がってきます。持論として30代以降は、20代の貯金で仕事をしていくことになると思っているので、軌道修正をかけるには、このタイミングしかないと思っています。

 

ここでMさんについて、少し触れておきたいと思います。Mさんは、旅館の女将でありながら書道の腕前はプロ(一流企業から指名を受けるレベルのクラス)中のプロです。イギリスには2ヶ月しかいなかったのですが、Mさんとはお二人のご子息のお話、旦那さんの家(現在の旅館)に嫁いでからの苦労、日本の若者のこれからといった身近な話題から世界情勢の話題についてお話することが多く、意見を求められた際には、等身大の考えを述べさせて頂きました。

自分自身のこれからについて、逡巡している時、Mさんからある本を勧められました。

 

やりたいことは全部やれ! (講談社文庫)

やりたいことは全部やれ! (講談社文庫)

 

 

大前研一氏の「やりたいことは全部やれ!」です。元々Mさんと意気投合したのも、氏の低欲望社会という本がきっかけでした。というのも、Mさんは氏と一緒に旅行したりランチミーティングをしたりする仲でいらっしゃるので当然と言えば当然だったのかもしれません。

 

低欲望社会  「大志なき時代」の新・国富論

低欲望社会 「大志なき時代」の新・国富論

 

 

 

 

この本は、人生は長いようで気付いた時には、体力も気力も消耗しており、結局できないまま人生を終えてしまうよりは、やりたいことをやろうという趣旨の本です。

 

この本の中で最も心に残っている一節は、やりたい時がやるべき時というものです。

 

これは、私の数少ない自慢の一つなのですが、これまでの人生において後悔している意思決定は何一つありません。自身の見立てが甘く大変な失敗をしたり、思ったような成果が出ないことで落ちこんだりすることは何度もありました。しかし、上手くいくことよりもそうでないことの方が多いのが人生なのではないでしょうか。上手くいかない時に、今回の経験をどうやって次に生かすかを考えることで失敗にはしない、させないという思いで生きてきました。心さえ折れなければ不死身、何度でも立て直せるという思いがいつでも自分を奮い立たせてくれました。

 

これは、3年前の記事にも書いていたことですが、自分を形作るのは

  1. 環境
  2. 時間

の3つだと思っておりまして、今もこの考えは変わっていません。

 

どんな環境で、誰と、何に情熱を燃やすのか。

 

 

 

しかし、人の巡り合わせと残酷なもので、出逢いは選べないのです。

 

この人ともっと分り合いたい、話したいという気持ちを共有できる人に後何人出逢えるのか。そんなことを考えていたら、いつの間にか、東京駅で静岡行きのチケットを購入している自分がいました。

 

そろそろ静岡駅に到着です。

 

うーしま

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

言葉の力

大学を卒業して3年ほどが経過し、公私共に様々な変化がありましたので、数年ぶりにブログを書いてみようと思います。

 

今日は、なぜ、このタイミングでブログを改めて書くことにしたのかを書きたいと思います。

 

先日、大学時代の友人の紹介で今後のキャリアについて考えるセミナーに招待頂き、参加してきました。

 

ざっくりまとめると内容は以下の通り。

 

  1. 現在の状況整理(強み、弱み)
  2. 理想像の整理(キャリアゴール)
  3. 理想と現実のギャップを埋めるためには何が必要か(明日からできること)

そこで、決めたことがブログの更新だったので(更新したらリンクを送るという約束までしてしまったので)数年ぶりに書いてみようと思いました。

 

僕自身は一旦決めると、どこまでものめり込んで一つのことを掘り下げて突き詰めるタイプなのですが、特に機会がなければ、わざわざ整理することもないので、非常に良いきっかけを与えてもらいました。

セミナーの纏め方として良いなと思ったことは、明日から実行できることを、紙に書き出す作業が設けられていたこと。それだけで、生活の一部にセミナーの成果が組み込まれる訳なので参加した意義がありました。参加しなければ、ブログを再開することもなかったことでしょう。

 

 

 

僕は、「言葉」というものに対して、非常に特別な感情を持っています。それはなぜか。根底にあるのは、「人は独りでは生きていけない」という一つの考えを持っているからです。人はどうしても相手と感情や見ている世界を共有したい生き物です。長い人生において、人は言葉を媒介として人と繋がり意志を疎通します。

言葉とは、思考のアウトプットであり、極限まで研ぎ澄ました思考の雫を言語化したものだからです。すなわち、人生100年時代において、思考の言語化能力を洗練させていくことで、自身の考えをより深く濃密に伝え、他者と繋がることができるのです。

さらに、言葉にするためには、自分自身で整理できている必要があり、思考の訓練、相手の目にはどの様に写っているかという自分を客観視する良き訓練になり得ます。生きていく上で、言葉の持つ力からは逃れることはできません。寧ろ、どうやって研ぎ澄まし、モノにするか。どの様に実態を捉え、言葉に落とし込むか。

 

今後は、思考の言語化を自身の強みの一つとして伸ばしていきたい。そういった想いからブログを再開した次第です。

今日はここまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知的感受性

昨日は、ベンチャー時代の代表と夜ご飯を食べました。今は上司と部下の関係ではなく、友人として深い話もずっとするようになりました。

 

近況報告や今後の事業展開について一通り話すと、いかに優秀な人材を獲得するかといった内容が話題に上がったんですね。企業にとって事業拡大を図る上で、優秀な人材の獲得は不可欠ですし、何より優秀で面白い人間と働きたいと思っています。「優秀な人間」をどう定義するかという事に話は移ったのですが、世の中の人間は3種類に分ける事ができ、その内のある特定の人間である事を二人で共有することができました。

 

  • 自分で課題を設定し成長していける人間
  • 他人に課題を設定してもらい取り組む事ができる人間
  • 他人に課題を設定されても取り組まない人間

 

以上のように三種類に分類した時、企業が欲しい人材は最初の人間ですね。その中でも行動力があるとか、統計に強いとか英語が堪能とか色々な要素が入ってくるんだと思います。管理する側からすると、いちいち細かい所まで口を出して社員をマネジメントするのは困難を極めます。となると、自分で考え、論理的に結論を出し、実行していける人間が理想ですよね。自分もこうありたいと強く思います。

 

結局のところ、「考える人間」が欲しいんですよね。考えるとは何かというと、知的感受性が高く、一つの情報から色々な事を結びつけて多くの情報を吸収することが出来ることだと思います。

 

普段から多くの情報に触れ、自分の中で腑に落ちるレベルまで考え抜くことで、思考力は研ぎ澄まされていくのだと思います。ある情報に触れる時、「フラグ」が立ち、一旦立ち止まって考える事が出来れば、仕事の質は自ずと高いものになっていくのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新居の決定に必要なこと

本日は、引っ越しの準備の一つとして不動産会社へ契約解除の書類を提出しました。

転居は2月末ですが、既に引っ越しの準備に着手しております。

 

親が転勤族だった事もあり、高校を卒業する頃には、6回の転校を経験しました。これまで東京、滋賀、福岡、長崎、鹿児島に住んだ事があります。

 

ですので、地域性、経済構造、食文化の違いを地域ごとに強烈に感じてきたように思います。4年以上同じ場所に住んだ事はありません。そんな環境で育まれた僕の感性はずっと同じコミュニティで過ごす事が苦手になってしまいました。必要以上に周りとの関係を保とうとせずとも定期的に環境が変わる事を経験していたので特定の人間との関係に固執しなくなったのだと思います。周囲から僕がドライだと評される理由もここらへんにあると思います。

 

 

皆さんは引っ越しの際、新居を決めるにあたってどこを見ますか?

僕は以下の点を必ずと行っていいほど確認します。

  • ゴミ収集所の清掃は行き届いているか
  • 道路の区画整備がきちんと行われているか
  • 沿道に緑樹はどれくらい取り入れられているか

見て分かる通り、綺麗な場所に住みたいんですよね。ゴミ収集所に関しては、地域住民の倫理観が現れると思っているので住民トラブルを避けたり、治安を判断するという側面からも有効かと思います。間取りや最寄り駅へのアクセスは勿論のこと、数値化出来ない定性的な部分を確認しておくことは大事だと思います。既にある程度、名前が通っていて家賃が高い地域というのは周辺環境が担保されているのかと思います。最初から高い家賃を払えることに越したことは無いですが中々難しいですよね。

 

今日はこのへんで。

 

 

 

良きメンターであれ

前回の記事はほとんど思いつきのまま更新してしまいました。

文章を書くことが得意ではないのですが、続けて書いて行くうちに少しでも上達したらいいな。

 

本日は、最近自分が読んだ本の中で特に印象に残っている本を紹介したいと思います。

こちらになります。

ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える | ラズロ・ボック, 鬼澤 忍, 矢羽野 薫 |本 | 通販 | Amazon

 

チームのパフォーマンスを上げるためには何を思い浮かべますか?

この本では、試験を受け、いくつもの面接を経て入社した優秀なGoogleの社員達の間でパフォーマンスに大きく差が出るのはなぜか? 

現有メンバーのパフォーマンスを上げる為には何が重要指標かといった内容も語られています。

 

 

この本はGoogleの人事トップであるラズロ・ボックが書いた本です。ベンチャー企業だったGoogleが事業を拡大していく過程

 

で、どうすればGoogleの哲学を失わずに採用、育成、人事評価を行う事が出来るかを書いたものです。

 

人事担当者が書いた本なので、人事向けの本なのかと思いましたが、マネジメントについても多くの事が語られています。

 

特に印象に残っているのは、「チームのパフォーマンスはマネージャーに依存する」という事でした。

そこで、Googleのパフォーマンスを高める為に、良いマネージャーの要素を突き止め、その数を増やす為の過程が語

られていきます。

良いマネージャーに共通している点は良きメンターであることでした。

良きメンターを構成する要素として紹介されていたのは、部下とコミュニケーションを十分に取り、フィードバック

を丁寧に行うというものです。

 

結構分厚いので以下に概要をまとめます。

 

  • Googleの採用について
  • 良いチームを作る為には何が必要か
  • Googleの人事査定の具体的なプロセスについて

 

 

 

デール・カーネギーの『人を動かす』並に引き込まれた本でしたので是非紹介したいと思いました。

興味の有る方は手に取ってみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

下積みは必要か

本日は、年功序列に伴う企業での下積み期間について書きたいと思います。

このテーマについて記事を書こうと思った理由は以下の通りです。

伝統を重んじる保守的な企業で春から働く際、下積み期間が強制的に課せられる蓋然性が高いこと。

 

2017年4月から財閥メーカーで働くことになっています。

初めに結論を書くと、期間によって下積みは必要であるというのが僕の立場です。

理由については、スタートアップで創業メンバーとして働いた経験を交えながら書いていきます。

このテーマについて考えながら、堀江貴文さんが、寿司職人の方が10年間修行するのは無駄だと言及していたのを思い出しました。恐らく、堀江さんの真意はメソッドを獲得するまでの時間よりも、自分で実践しながら経験を蓄積した方が合理的な点に有ると思います。

 

職人が秘伝のメソッドを弟子に教えたくない心情として、情報の優位性がなくなると立場を決定づけるのはパフォーマンスになってしまうことが嫌なのだろうと思います。ガチンコで殴り合うのが嫌なのだろうと。

これは、インターネットが普及し、先進国と途上国の人々の競争がフラット化した結果グローバル競争が加速している状況に酷似しているように感じます。

ネットの普及によって、在庫を抱えずに情報が商品として売れるようになりました。孫さんが言っている「情報革命」も似たような事なんじゃないでしょうか。

 

この恩恵を最も受けているのは、先進国より後進国の人々だと考えています。インドのバンガロール(インドのシリコンバレーと呼ばれている)にいた時、皆PC開いてごちゃごちゃやってるんですよね。本当に驚いたのを覚えています。ネットビジネスは参入障壁が極めて低いので市場自体の競争は今後一層熾烈を極めると考えています。

 

話が逸れたのでスタートアップの話に戻りますね。

 

大学時代、創業メンバーとして情熱の全てを注ぎました。会社も大きくなり、新卒を雇える規模まで拡大しています。当初は給料と言えるような金額をもらえるはずもなく、昼食代が出れば有り難いという経営状況でした。

当初はカスタマーサポートも担当していました。そこにはuserから様々な意見や要望が入ってくるんですね。僕自身は地味な作業だと思いながらも一つ一つ対応しながら場合分けの上、対応していました。必要なら社内で検討会を実施し、実行プロセスや規定の策定を行います。その過程に自分が加わる事で見えてくる事は少なくなりませんでした。決済権限は持っていなくても、その為に必要な要素は何か考える機会となりました。

以上の経験から僕が学んだ大事な事は

 

会社の哲学やビジョンを理解し、現状分析を踏まえ解決方法を提案に落とし込むこと

 

Excelやpptは必須だと思います。サラリーマンが仕事をする上で1点突破のスキルがあるならそれはMBA位なのではないでしょうか(会計士のような専門資格は置いておいて...)それだけサラリーマンは汎用性が高い方が使えるヤツだと思えるのかと。

現場のオペレーション、労働文化、本部との関係性、人脈、予算、人的資源...これらが頭の中で有機的に結びついて初めて企業にとって「使える」人材になるというのが現状の理解です。

恐らく本社で導入研修が行われますが、現場に放り込むのが手っ取り早いと思います。以上が結論になります。

 

日系企業において、終始一貫したキャリアパスや配置転換を望めるかというとそれは中々難しいと思っています。企業は新卒が即戦力として働く事は求めていないと思うんですよ(根性見せる必要はあると思います)

であるなら、キャリアの最初は現場経験積ませて、そこから全体を俯瞰するような素養を身につけさせたいんじゃなかろうかと。寿司職人にとって「寿司を磨くこと」が特に重要な意味を持つスキルならそこに特化すれば良いと思います。

サラリーマンにとって極めて重要な意味を持つスキルはなんだろうと考える時、

それは会社を知り、商材を知り、顧客を知ることだという結論に至りました。

(そこから派生して範疇を超えた理解が仕事の出来不出来を決定づけると考えています。)

Excel,pptを用いてアウトプットする前にまずはこの基本情報が入ってないとフワッとしたものになるんじゃないかと思います。そのメソッドを学ぶ場所がMBAなのかという僕の拙い理解です。

 

書きながら結論が見えてきたこともあって、ダラダラ書いてしまいました。

書かなければ結論も見えてこなかった訳だし良しとしよう。