うーしまのブログ

日々の備忘録を綴ります

下積みは必要か

本日は、年功序列に伴う企業での下積み期間について書きたいと思います。

このテーマについて記事を書こうと思った理由は以下の通りです。

伝統を重んじる保守的な企業で春から働く際、下積み期間が強制的に課せられる蓋然性が高いこと。

 

2017年4月から財閥メーカーで働くことになっています。

初めに結論を書くと、期間によって下積みは必要であるというのが僕の立場です。

理由については、スタートアップで創業メンバーとして働いた経験を交えながら書いていきます。

このテーマについて考えながら、堀江貴文さんが、寿司職人の方が10年間修行するのは無駄だと言及していたのを思い出しました。恐らく、堀江さんの真意はメソッドを獲得するまでの時間よりも、自分で実践しながら経験を蓄積した方が合理的な点に有ると思います。

 

職人が秘伝のメソッドを弟子に教えたくない心情として、情報の優位性がなくなると立場を決定づけるのはパフォーマンスになってしまうことが嫌なのだろうと思います。ガチンコで殴り合うのが嫌なのだろうと。

これは、インターネットが普及し、先進国と途上国の人々の競争がフラット化した結果グローバル競争が加速している状況に酷似しているように感じます。

ネットの普及によって、在庫を抱えずに情報が商品として売れるようになりました。孫さんが言っている「情報革命」も似たような事なんじゃないでしょうか。

 

この恩恵を最も受けているのは、先進国より後進国の人々だと考えています。インドのバンガロール(インドのシリコンバレーと呼ばれている)にいた時、皆PC開いてごちゃごちゃやってるんですよね。本当に驚いたのを覚えています。ネットビジネスは参入障壁が極めて低いので市場自体の競争は今後一層熾烈を極めると考えています。

 

話が逸れたのでスタートアップの話に戻りますね。

 

大学時代、創業メンバーとして情熱の全てを注ぎました。会社も大きくなり、新卒を雇える規模まで拡大しています。当初は給料と言えるような金額をもらえるはずもなく、昼食代が出れば有り難いという経営状況でした。

当初はカスタマーサポートも担当していました。そこにはuserから様々な意見や要望が入ってくるんですね。僕自身は地味な作業だと思いながらも一つ一つ対応しながら場合分けの上、対応していました。必要なら社内で検討会を実施し、実行プロセスや規定の策定を行います。その過程に自分が加わる事で見えてくる事は少なくなりませんでした。決済権限は持っていなくても、その為に必要な要素は何か考える機会となりました。

以上の経験から僕が学んだ大事な事は

 

会社の哲学やビジョンを理解し、現状分析を踏まえ解決方法を提案に落とし込むこと

 

Excelやpptは必須だと思います。サラリーマンが仕事をする上で1点突破のスキルがあるならそれはMBA位なのではないでしょうか(会計士のような専門資格は置いておいて...)それだけサラリーマンは汎用性が高い方が使えるヤツだと思えるのかと。

現場のオペレーション、労働文化、本部との関係性、人脈、予算、人的資源...これらが頭の中で有機的に結びついて初めて企業にとって「使える」人材になるというのが現状の理解です。

恐らく本社で導入研修が行われますが、現場に放り込むのが手っ取り早いと思います。以上が結論になります。

 

日系企業において、終始一貫したキャリアパスや配置転換を望めるかというとそれは中々難しいと思っています。企業は新卒が即戦力として働く事は求めていないと思うんですよ(根性見せる必要はあると思います)

であるなら、キャリアの最初は現場経験積ませて、そこから全体を俯瞰するような素養を身につけさせたいんじゃなかろうかと。寿司職人にとって「寿司を磨くこと」が特に重要な意味を持つスキルならそこに特化すれば良いと思います。

サラリーマンにとって極めて重要な意味を持つスキルはなんだろうと考える時、

それは会社を知り、商材を知り、顧客を知ることだという結論に至りました。

(そこから派生して範疇を超えた理解が仕事の出来不出来を決定づけると考えています。)

Excel,pptを用いてアウトプットする前にまずはこの基本情報が入ってないとフワッとしたものになるんじゃないかと思います。そのメソッドを学ぶ場所がMBAなのかという僕の拙い理解です。

 

書きながら結論が見えてきたこともあって、ダラダラ書いてしまいました。

書かなければ結論も見えてこなかった訳だし良しとしよう。